研修の実施にあたって心得ること

19.11.2025
『企業法務のためのネット・SNSトラブルのルール作り・再発防止』 深澤諭史著・2023年
ISBN978-4-502-4541-7
(1) 最初からすべて網羅できると期待しない 第2章では、電子メール利用の注意点、よくある失敗、あるいは意外な漏えいルートについて解説した。意外な漏えいルートは結構な数であるし、筆者の相談対応等の経験上、頻出のものは概ね紹介したつもりである。しかしながら、意外なところからの漏えいというのは、まさに「意外」、本書のような書籍に掲載されていないから発生するのである。本書を執筆しているまさに今も、タスク管理を共同で行うクラウドサービスからの情報漏えいがニュースになり驚いている。 研修において、情報漏えいなり、炎上についてのルートをみつけるのは、時間制限を一切考えなければできるかもしれない。しかし、膨大な時間がかかるし、そもそも新しい漏えいルートは日々生まれるのであるから意味がない。 したがって、そもそも研修でリスクをすべて網羅できると期待しない、それを目指さない(目指せない)ということを認識するべきである。 (2) やるべきこと・やっちゃだめなことは述べるがそれに頼らない 電子メールの送信においては、アドレス帳に必ず登録するべき、「送信」ボタンでメールを作成して送信するべきであるということは、第2章でも繰り返し述べてきた。これは、やるべきことである。 一方で、メールアドレスを手打ちして、そのまま重要なメールを送ることは危険なのでやるべきではない。これは、やっちゃだめなことである。もちろん、このようなことを周知しておくことは大事である。しかし、(1)で述べたように、そもそも網羅することはできない。 つまり、やるべきこと・やっちゃだめなことを述べることは大切であり、必須である。第2章で触れたような内容は、筆者の相談経験に基づくものであり、実際にこれらの注意を怠ったり、これらのルートから情報漏えいして事件になっていることが多い。ただし、網羅することはできないから、このやるべきこととやっちゃだめなことにだけ頼るべきではない。これらを基礎にしつつ、次の(3)で触れるようなことを研修の「獲得目標」にするべきである。

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